「情報」という言葉を理解する上で、知っておくべき言葉に「データ」、「知識」および「知恵」があります。ここでは、それらの言葉についての関係を見ていきます。

4つの階層

上述した4つの言葉は、以下のように階層化して考えることができます。

データ(Data)

情報 (Information)

知識 (Knwledge)

知恵 (Wisdom)

「データ」とは、事象などを数字や記号さらには文字を使って表したものです。記録と呼んでも良いかもしれません。

その「データ」を処理、分析して意味を持たせた、人間にとって価値ある知らせが「情報」となります。

そして、「情報」をさらに分析し、問題解決に役立つように蓄積したものが「知識」と呼ばれます。

最後に、「知恵」は特定の目的を遂行するために生かしたもの、となります。

以上の流れを改めて確認すると、我々人間は、

まず

まず「データ」を記録し、
それを解釈することで「情報」とし、
その「情報」を理解することで「知識」とし、
様々な「知識」を体得することで「知恵」としています。

ですので、情報を処理することの本質の一つには「知恵」を得ることが挙げられます。

情報の特性

情報には、以下の4つの大きな特性があります。

  1. 形がない
    情報は、主に文字や音などで保存、表現されます。よって情報自体は形は持ちません
  2. 複製性
    これは簡単に複製ができる、という意味です。基本的にコンピュータなどに保存された情報は、簡単な操作でコピーを作成できることを知っているのではないでしょうか?
  3. 残存性
    これは、消えない(または完全には消えにくい)ことを意味しています。ある人が他者へ情報を伝えたとしても、ある人に情報は残ったままですよね。この残存性は、自分が持つ情報が複製されたかどうか分からなくする性質でもあります。知らない間に、自分が持つ情報が勝手に複製されても、基本的に自分の情報はそのままですよね。
  4. 伝播性
    これは簡単に伝播することを意味します。インターネットを介せば、短期間で広範囲に情報を伝播させることができますね。