「情報モラル」とは、「情報社会で適正に活動するための基となる考え方や態度」のことであり、情報化社会を生き抜く上での「行動規範」と言えます。その規範では、
・「他者への影響を考える」
・特に、「人権,知的財産権等自他の権利を尊重し情報社会での行動に責任をもつ」
・「危険回避等情報を正しく安全に利用できること」
・コンピュータ等の情報機器の使用による「健康とのかかわりを理解すること」
などを考慮する必要があります。
法律
「コンプライアンス(法令遵守)」は、我々が日常生活を送る上で最上位に位置する「行動規範」と言えます。情報技術の進展に応じて、情報社会に関わる法令も改変されてきました。以下にその変遷を示します。
1999年 不正アクセス禁止法
・インターネットを利用した犯罪に対する規制
2000年 ストーカー行為等の規制等に関する法律
・「つきまとい等」が禁止されており、その中にメール・SNSのメッセージ等が含まれます
2001年 プロバイダ責任制限法
・インターネット上での誹謗中傷などの権利侵害が発生した場合に、プロバイダ等が負う損害賠償責任の範囲や、被害者が発信者(加害者)を特定するために利用できる手続きなどを定めた法律
2003年 出会い系サイト規制法
・異性との出会いを目的とするサービスを始める際に、
「インターネット異性紹介事業」の届出を行い、年齢確認等を実施することを義務付けたもの
個人情報保護法
・個人情報の有用性に配慮しながら、個人の権利や利益を守ることを目的とした法律
2013年 リベンジポルノ防止法
・嫌がらせ目的で元交際相手や思いを寄せた相手などの性的な写真や動画を、
インターネットで公開する「リベンジポルノ」を罰する法律
2015年 個人情報保護法の改正
・個人情報の利用目的を明確にすることや、個人情報の第三者提供に際して記録を残すことを義務付けた
2016年 著作権法の改正
・著作権の保護期間が、著作者の死後70年になった。
情報モラル・マナーの例
以下のものは、特にネット社会では自然に身につけておきたいモラル・マナーと言えます。
・個人認証が必要なケースででは、
推測されにくいパスワードや、生体認証を利用する
・ソフトウェアの(最新)セキュリティ更新プログラムを適用する
・セキュリティ更新プログラムの更新が終了したソフトウェアを使い続けない
・子供が使用するコンピュータでは、アダルトサイトや危険なサイト(犯罪行為に誘導されるサイトやウィルスが組み込まれているサイト)などのアクセスを制限する(フィルタリング)