ここでは、人々が情報と情報技術を快適に利用するためにの配慮等についてみていきます。

ユニバーサルデザイン

「ユニバーサル (universal)」とは「すべてに共通の」、「普遍的な」という意味です。よって「ユニバーサルデザイン」とは「すべての人が不自由なく使えるようにするためのデザイン」という意味になります。

 その「ユニバーサルデザイン」を実現するためには「アクセシビリティ」と「ユーザビリティ」が必要だとされています。この2つは以下のような尺度と考えられています。

アクセシビリティ幅広い人々が使用できるかの尺度
ユーザビリティ :使いやすさの尺度

 「ユニバーサルデザイン」は、情報を対象としたもののみならず身近なものにも採用されています。例えば、「シャンプー」と「リンス」のボトルは、シャンプーの容器にきざみ状の突起をつけ、リンスの容器に突起をつけないデザインに、メーカーを超えて統一が図られています。触っただけで区別することができる(ユーザビリティ)ようになることで、視覚に障害のある人や、洗髪中で目を閉じたままの人でも(アクセシビリティ)使い勝手が良くなっているわけです。

 情報を対象した場合、アクセシビリティ」は、 多くの人が必要な情報にたどりつくことができるかどうかの尺度、またユーザビリティ」は情報にたどりつくまでの過程を困難にしないようにサポートできているかの尺度となります。

 例としては、webページ(ホームページ)の作成において、大きく見やすいフォントの採用や、遺伝子のタイプや目の疾患によって色の見え方が異なる人々を考慮した配色の採用で「アクセシビリティ」を向上させます。またトップページ に戻るためのリンクを配置したり、ボタンについて、ボタンであることが分かるデザインを施すことによって「ユーザビリティ」に配慮します。