まいにち診断士 2021/11/18

【2次試験対策】

本日も、キャッシュフローを計算する問題です。

2次試験、事例Ⅳの設問1で問われるレベルの問題です。

問題

 食品スーパーマーケット事業を中核として展開する企業であるD社は、2022年度期首に現在使用しているセミセルフレジ 100台をすべてフルセルフレジへ更新することを考えている。レジを更新した際の、売却損による節税効果で生じるキャッシュフローを以下の条件の下で計算せよ。

(現在使用しているセミセルフレジ)

  ・購入額 100万円/台

  ・定額法による減価償却(耐用年数5年、残存価額 0円)

  ・購入時期:2018年度期首

  ・セミセルフレジの売却額 8万円/台

(利益に対する税率)

  ・30%

(令和3年 2次試験 事例Ⅳ 第2問 設問1 の一部を抜粋・表記変更)





答え


{100(万円/台)ー (100(万円/台)÷ 5(年)x 4(年)) ー 8(万円/台)}x 100(台)x 0.3 = 360(万円)

帳簿価格と実際の売却額の差を算出して、その差がプラスなら売却損が発生していることになります。

今回の問題では、
帳簿価格については、2018年の期首に購入し、5年で減価償却が行われ残存価額は 0円という設定です。
そして、売却のタイミングは2020年期首なので、4年間の償却が終わり後1年分の価値が残っている状態となります。

よって、購入額(100(万円/台))から4年間の償却分(80(万円/台))を引いたものが、帳簿価格( 20(万円/台))となります。

そこから、実際の売却額(8万円/台)を引けば、1台あたりの売却損(12(万円/台))が算出され、それが100(台)が更新される予定なので、その分(100(台))を掛ければ、売却損(1,200(万円))が計算されます。

よってこの損した分に節税効果が生まれ、1,200(万円)x 0.3(税率)= 360(万円)のキャッシュフローが増加することになります。

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