まいにち診断士 2022/02/22

【2次試験対策】

本日は、事例Ⅳ でおなじみの「安全性分析」です。

「小林製薬」と「エステー」の固定比率を計算してみます。

問題

 「小林製薬」と「エステー」の2021年度の有価証券報告書によれば、それぞれの「固定資産」および「純資産」は以下のとおりであった。

(小林製薬)固定資産:706億6400万円、純資産:1956億円
(エステー)固定資産:203億3301万円、純資産:326億3285万円


上記条件内で「固定比率」を計算し、その値のみで、どちらの安全性が高いか判断せよ。


答え

(小林製薬)706.64 / 1956 x 100 ≒ 36.13(%)

(エステー)203.3301 / 326.3285 x 100 ≒ 62.31(%)

よって「小林製薬」の方が「固定比率」のみから見た場合、その値が低いため、安全性が高い。

この指標では、約1.7倍の差がありますね。


算出は、以下の式を使用します。

固定比率(%) = 固定資産 ÷ 純資産(自己資本) x 100

この計算式から分かるように、
固定資産がどの程度、純資産(自己資本)で賄われているかをあらわしています。
言い換えれば、
換金性の低い資産を、返済する必要のない資金でどの程度賄えているかをあらわしているため、その値が低い方が安全性が高いことになります。

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