まいにち診断士 2022/06/21

【2次試験対策】

本日も、事例Ⅳ でおなじみの「安全性分析」です。

「東宝」と「東映」の固定長期適合率を計算してみます。

問題

 「東宝」と「東映」の 2020年度の有価証券報告書によれば、それぞれの「固定資産」、「固定負債」および「自己資本」は以下のとおりであった。

(東宝)固定資産:289,776(百万円)、固定負債:45,319(百万円)、自己資本:375,820(百万円)
(東映)固定資産:217,626(百万円)、固定負債:33,316(百万円)、自己資本:190,373(百万円)

上記条件内で「固定長期適合率」を計算し、その値のみで、どちらの安全性が高いか判断せよ。


答え

(東宝)289,776 / (45,319 + 375,820) x 100 ≒ 68.81(%)

(東映)217,626 / (33,316 + 190,373) x 100 ≒ 97.29(%)

よって「東宝」の方が「固定長期適合率」のみから見た場合、その値が低いため、安全性が高い。



算出は、以下の式を使用します。

固定長期適合率(%) = 固定資産 ÷ (固定負債 + 自己資本)x 100

この固定長期適合率は、
もし100%を超える場合は、固定資産(1年以上保有)の調達に流動負債(1年以内に返済)まで当てている状態のため、低いほうが良いと覚えましょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です