まいにち診断士 2022/01/25
【2次試験対策】
本日も、事例Ⅳ でおなじみの「安全性分析」です。
「日清食品 HD」と「東洋水産」の固定比率を計算してみます。
問題
「日清食品 HD」と「東洋水産」の2020年度の有価証券報告書によれば、それぞれの「固定資産」および「純資産」は以下のとおりであった。
(日清食品 HD)固定資産:4344億1300万円、純資産:4214億3500万円
(東洋水産)固定資産:1906億7200万円、純資産:3433億1900万円
上記条件内で「固定比率」を計算し、その値のみで、どちらの安全性が高いか判断せよ。
答え
(日清食品 HD)4344.13 / 4214.35 x 100 ≒ 103.08(%)
(東洋水産)1906.72 / 3433.19 x 100 ≒ 55.54(%)
よって「東洋水産」の方が「固定比率」のみから見た場合、その値が低いため、安全性が高い。
算出は、以下の式を使用します。
固定比率(%) = 固定資産 ÷ 純資産(自己資本) x 100
この固定比率は計算式から分かるように、
固定資産がどの程度、純資産(自己資本)で賄われているかをあらわしています。
言い換えれば、
換金性の低い資産を、返済する必要のない資金でどの程度賄えているかをあらわしているため、その値が低い方が安全性が高いことになります。