まいにち診断士 2022/02/25

【２次試験対策】

本日は、事例Ⅳ でおなじみの「安全性分析」です。

「小林製薬」と「エステー」の当座比率を計算してみます。

問題

「小林製薬」と「エステー」の2021年度の有価証券報告書によれば、それぞれの「売上債権」、「現金及び預金」、「有価証券」および「流動負債」は以下のとおりであった。
　なお、「有価証券」については、売買を目的としたものとする。

（小林製薬）売上債権：551億6900万円、現金及び預金：950億2400万円、有価証券：140億2200万円、流動負債：507億300万円
（エステー）売上債権：57億8967万円、現金及び預金：118億6422万円、有価証券：7392万円、流動負債：117億6139万円

上記条件内で「当座比率」を計算し、その値のみで、どちらの安全性が高いかを判断せよ。

答え

（小林製薬）（551.69 + 950.24 + 140.22）／ 507.03 x 100 ≒ 323.88（%）

（エステー）（57.8967 + 118.6422 + 0.7392）／ 117.6139 x 100 ≒ 150.73（%）

よって「小林製薬」の方が「当座比率」のみから見た場合、その値が高い（ ≒ 借入の返済に十分な資金が用意されている）ため安全性が高い。


この指標は、2倍以上の差がありますね。