まいにち診断士 2022/03/18
【2次試験対策】
本日は、事例Ⅳ でおなじみの「効率性分析」です。
「カーブス HD(カーブス)」と「Fast Fitness Japan(エニタイムフィットネス)」の有形固定資産回転率を計算してみます。
問題
「カーブス HD(カーブス)」と「Fast Fitness Japan(エニタイムフィットネス)」の2020年度の有価証券報告書によれば、それぞれの「売上高」、「有形固定資産」は以下のとおりであった。なお、「有形固定資産」は期首と期末の平均値である。
(カーブス HD)売上高:246億8100万円、有形固定資産:4億1595万円
(Fast Fitness Japan)売上高:111億6380万円、有形固定資産:64億5319万円
上記条件内で「有形固定資産回転率」を計算し、その値のみで、どちらの効率性が高いか判断せよ。
答え
(カーブス HD)246.81/4.1595 ≒ 59.34(回)
(Fast Fitness Japan)111.638/64.5319 ≒ 1.73(回)
よって「カーブス HD」の方が「有形固定資産回転率」のみから見た場合、その値が高いため、効率性が高い。
保有する有形資産の違いが大きいために、有形固定資産回転率も大きく違っていますね。
「カーブス HD」の有形固定資産が少ない理由は、カーブス事業をほぼFC店のみで展開しているためだそうです。
(2020年8月末時点で、カーブスの国内店舗数は2020店のうち直営店はわずか70店舗)
また、今回は「建設仮勘定」についての記述がありませんが、ある場合は「有形固定資産」からその値を除いて計算します。