まいにち診断士 2022/03/20
【2次試験対策】
本日は、事例Ⅳ でおなじみの「安全性分析」です。
「カーブス HD(カーブス)」と「Fast Fitness Japan(エニタイムフィットネス)」の固定比率を計算してみます。
問題
「カーブス HD(カーブス)」と「Fast Fitness Japan(エニタイムフィットネス)」の2020年度の有価証券報告書によれば、それぞれの「固定資産」および「純資産」は以下のとおりであった。
(カーブス HD)固定資産:213億2372万円、純資産:91億6360万円
(Fast Fitness Japan)固定資産:97億6577万円、純資産:81億2877万円
上記条件内で「固定比率」を計算し、その値のみで、どちらの安全性が高いか判断せよ。
答え
(カーブス HD)213.2372 / 91.636 x 100 ≒ 232.70(%)
(Fast Fitness Japan)97.6577 / 81.2877 x 100 ≒ 120.14(%)
よって「Fast Fitness Japan」の方が「固定比率」のみから見た場合、その値が低いため、安全性が高い。
ちなみに、前回「有形固定資産回転率」を計算した際は、
「カーブス HD」の有形固定資産が、カーブス事業をほぼFC店のみで展開しているために「Fast Fitness Japan」と比較して極端に少なく、有形固定資産回転率が極端に高くなっていました。
しかし、今回「固定比率」を計算するための、「固定費」をあらためてみてみると「カーブス HD」のそれは「Fast Fitness Japan」の2倍以上の値になっています。
これは「カーブス HD」の「無形固定資産」が多いことを意味しており、それについて調べてみると「商標権」174億3101万円 が計上されていました。「カーブス HD」の固定資産のうち、約82%を商標権が占めているということです。