まいにち診断士 2022/05/01
【2次試験対策】
本日も、事例Ⅳ でおなじみの「安全性分析」です。
「セリア(Seria)」と「キャンドゥ(Can Do)」の固定長期適合率を計算してみます。
問題
「セリア」と「キャンドゥ」の2020年度の有価証券報告書によれば、それぞれの「固定資産」、「固定負債」および「自己資本」は以下のとおりであった。
(セリア)固定資産:36,000(百万円)、固定負債:6,613(百万円)、自己資本:85,209(百万円)
(キャンドゥ)固定資産:14,773(百万円)、固定負債:4,712(百万円)、自己資本:12,515(百万円)
上記条件内で「固定長期適合率」を計算し、その値のみで、どちらの安全性が高いか判断せよ。
答え
(セリア)36,000 / (6,613 + 85,209) x 100 ≒ 39.21(%)
(キャンドゥ)14,773 / (4,712 + 12,515) x 100 ≒ 85.75(%)
よって「セリア」の方が「固定長期適合率」のみから見た場合、その値が低いため、安全性が高い。
算出は、以下の式を使用します。
固定長期適合率(%) = 固定資産 ÷ (固定負債 + 自己資本)x 100
この固定長期適合率は、
もし100%を超える場合は、固定資産(1年以上保有)の調達に流動負債(1年以内に返済)まで当てている状態のため、低いほうが良いと覚えましょう。
今回のケースでは、どちらも100%以下ですが、その中でも違いがあると言えそうですね。