まいにち診断士 2022/06/09
【2次試験対策】
本日も、事例Ⅳ でおなじみの「安全性分析」です。
「アシックス」と「ミズノ」の固定長期適合率を計算してみます。
問題
「アシックス」と「ミズノ」の 2021年度および2020年度の有価証券報告書によれば、それぞれの「固定資産」、「固定負債」および「自己資本」は以下のとおりであった。
(アシックス)固定資産:102,640(百万円)、固定負債:111,536(百万円)、自己資本:146,081(百万円)
(ミズノ)固定資産:58,984(百万円)、固定負債:16,847(百万円)、自己資本:103,781(百万円)
上記条件内で「固定長期適合率」を計算し、その値のみで、どちらの安全性が高いか判断せよ。
答え
(アシックス)102,640 / (111,536 + 146,081) x 100 ≒ 39.84(%)
(ミズノ)58,984 / (16,847 + 103,781) x 100 ≒ 48.90(%)
よって「アシックス」の方が「固定長期適合率」のみから見た場合、その値が低いため、安全性が高い。
算出は、以下の式を使用します。
固定長期適合率(%) = 固定資産 ÷ (固定負債 + 自己資本)x 100
この固定長期適合率は、
もし100%を超える場合は、固定資産(1年以上保有)の調達に流動負債(1年以内に返済)まで当てている状態のため、低いほうが良いと覚えましょう。