まいにち診断士 2022/08/28
【2次試験対策】
本日は、事例Ⅳ でおなじみの「安全性分析」です。
筆記具業界から「パイロットコーポレーション」と「三菱鉛筆」の固定比率を計算してみます。
問題
「パイロットコーポレーション」と「三菱鉛筆」の2021年度の有価証券報告書によれば、それぞれの「固定資産」および「自己資本」は以下のとおりであった。
(パイロットコーポレーション)
固定資産:44,239(百万円)
自己資本:101,054(百万円)
(三菱鉛筆)
固定資産:42,379(百万円)
自己資本:95,884(百万円)
上記条件内で「固定比率」を計算し、その値のみで、どちらの安全性が高いか判断せよ。
答え
(パイロットコーポレーション)44,239 / 101,054 x 100 ≒ 43.78(%)
(三菱鉛筆)42,379 /95,884 x 100 ≒ 44.20(%)
よって「パイロットコーポレーション」の方が「固定比率」のみから見た場合、その値が低いため、安全性が高い。
と言っても、この指標はほぼ同じと言ってもよさそうですね。
長期的に渡って使用される固定資産は、できるだけ返済の必要のない自社の資金(自己資本)で調達することが望ましいとされています。
よって固定比率が低い方が経営の安全性につながります。