まいにち診断士 2022/08/29

【2次試験対策】

本日は、事例Ⅳ でおなじみの「安全性分析」です。

筆記具業界から「パイロットコーポレーション」と「三菱鉛筆」の当座比率を計算してみます。

問題

「パイロットコーポレーション」と「三菱鉛筆」の2021年度の有価証券報告書によれば、それぞれの「現金及び預金」、「受取手形及び売掛金」、および「流動負債」は以下のとおりであった。

(パイロットコーポレーション)
現金及び預金:46,515(百万円)
受取手形及び売掛金:22,529(百万円)
流動負債:39,126(百万円)

(三菱鉛筆)
現金及び預金:44,931(百万円)
受取手形及び売掛金:16,567(百万円)
流動負債:17,631(百万円)

上記条件内で「当座比率」を計算し、その値のみで、どちらの安全性が高いかを判断せよ。

答え

(パイロットコーポレーション)(46,515 + 22,529) / 39,126 x 100 ≒ 176.47(%)

(三菱鉛筆)(44,931 + 16,567)/ 17,631 x 100 ≒ 348.81(%)

よって「三菱鉛筆」の方が「当座比率」のみから見た場合、その値が高い( ≒ 借入の返済に十分な資金が用意されている)ため安全性が高い。

この指標には差があると言って良さそうですね。

「当座比率」= 「当座資産(流動資産の中でも「現金」や「短期間で容易に現金化できる資産」)」 ÷ 「流動負債」 × 100 です。

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