まいにち診断士 2022/08/30
【2次試験対策】
本日も、事例Ⅳ でおなじみの「安全性分析」です。
筆記具業界から「パイロットコーポレーション」と「三菱鉛筆」の固定長期適合率を計算してみます。
問題
「パイロットコーポレーション」と「三菱鉛筆」の 2021年度の有価証券報告書によれば、それぞれの「固定資産」、「固定負債」および「自己資本」は以下のとおりであった。
(パイロットコーポレーション)
固定資産:44,239(百万円)
固定負債:1,680(百万円)
自己資本:101,054(百万円)
(三菱鉛筆)
固定資産:42,379(百万円)
固定負債:8,487(百万円)
自己資本:95,884(百万円)
上記条件内で「固定長期適合率」を計算し、その値のみで、どちらの安全性が高いか判断せよ。
答え
(パイロットコーポレーション)44,239 / (1,680 + 101,054) x 100 ≒ 43.06(%)
(三菱鉛筆)42,379 / (8,487 + 95,884) x 100 ≒ 40.60(%)
よって「三菱鉛筆」の方が「固定長期適合率」のみから見た場合、その値が低いため、安全性が高い。
と言っても、それほどの差はなさそうですね。
算出は、以下の式を使用します。
固定長期適合率(%) = 固定資産 ÷ (固定負債 + 自己資本)x 100
この固定長期適合率は、
もし100%を超える場合は、固定資産(1年以上保有)の調達に流動負債(1年以内に返済)まで当てている状態のため、低いほうが良いと覚えましょう。