まいにち診断士 2022/09/12
【2次試験対策】
本日も、事例Ⅳ でおなじみの「安全性分析」です。
建設機械業界から「小松製作所」と「日立建機」の固定長期適合率を計算してみます。
問題
「小松製作所」と「日立建機」の2021年度の有価証券報告書によれば、それぞれの「固定資産」、「固定負債」および「自己資本」は以下のとおりであった。
(小松製作所)
固定資産:1,926,241(百万円)
固定負債:667,224(百万円)
自己資本:2,232,511(百万円)
(日立建機)
固定資産:645,205(百万円)
固定負債:286,324(百万円)
自己資本:611,608(百万円)
上記条件内で「固定長期適合率」を計算し、その値のみで、どちらの安全性が高いか判断せよ。
答え
(小松製作所)
1,926,241 / (667,224 + 2,232,511) x 100 ≒ 66.43(%)
(日立建機)
645,205 / (286,324 + 611,608) x 100 ≒ 71.85(%)
よって「小松製作所」の方が「固定長期適合率」のみから見た場合、その値が低いため、安全性が高い。
算出は、以下の式を使用します。
固定長期適合率(%) = 固定資産 ÷ (固定負債 + 自己資本)x 100
この固定長期適合率は、
もし100%を超える場合は、固定資産(1年以上保有)の調達に流動負債(1年以内に返済)まで当てている状態のため、低いほうが良いと覚えましょう。