まいにち診断士 2022/09/20
【2次試験対策】
本日は、事例Ⅳ でおなじみの「安全性分析」です。
アパレル業界から「ファーストリテイリング」と「しまむら」の固定比率を計算してみます。
問題
「ファーストリテイリング」と「しまむら」の有価証券報告書によれば、それぞれの「固定資産」および「自己資本」は以下のとおりであった。
(ファーストリテイリング:2021年8月)
固定資産:785,302(百万円)
自己資本:1,116,485(百万円)
(しまむら:2022年2月)
固定資産:172,184(百万円)
自己資本:410,995(百万円)
上記条件内で「固定比率」を計算し、その値のみで、どちらの安全性が高いか判断せよ。
答え
(ファーストリテイリング)
785,302 / 1,116,485 x 100 ≒ 70.34(%)
(しまむら)
172,184 /410,995 x 100 ≒ 41.89(%)
よって「しまむら」の方が「固定比率」のみから見た場合、その値が低いため、安全性が高い。
この指標には、差があると言ってよさそうですね。
長期的に渡って使用される固定資産は、できるだけ返済の必要のない自社の資金(自己資本)で調達することが望ましいとされています。
よって固定比率が低い方が経営の安全性につながります。