まいにち診断士 2022/12/08
【2次試験対策】
本日は、事例Ⅳ でおなじみの「安全性分析」です。
ソーシャルゲーム業界から「MIXI」と「ガンホー・オンライン・エンターテイメント」の固定長期適合率を計算してみます。
問題
「MIXI(以下 ミクシィ)」と「ガンホー・オンライン・エンターテイメント(以下 ガンホー)」の有価証券報告書によれば、それぞれの「固定資産」、「固定負債」および「自己資本」は以下のとおりであった。
(ミクシィ:2022年3月)
固定資産:76,585(百万円)
固定負債:11,152(百万円)
自己資本:183,135(百万円)
(ガンホー:2021年12月)
固定資産:7,420(百万円)
固定負債:1,364(百万円)
自己資本:107,361(百万円)
上記条件内で「固定長期適合率」を計算し、その値のみで、どちらの安全性が高いか判断せよ。
答え
(ミクシィ)
76,585 / (11,152 + 183,135) x 100 ≒ 39.42(%)
(ガンホー)
7,420 /(1,364 + 107,361) x 100 ≒ 6.82(%)
よって「ガンホー」の方が「固定比率」のみから見た場合、その値が低いため、安全性が高い。
やはり「ガンホー」の固定資産の少なさは特徴的ですね。
算出は、以下の式を使用します。
固定長期適合率(%) = 固定資産 ÷ (固定負債 + 自己資本)x 100
この固定長期適合率は、
もし100%を超える場合は、固定資産(1年以上保有)の調達に流動負債(1年以内に返済)まで当てている状態のため、低いほうが良いと覚えましょう。