情報関係基礎 過去問解説 2023年 第1問 問3

問3 a

 論理演算についての知識を問う問題です。 → 慣れましょう

今回の問題では、問題文中に「AND」、「OR」、「NOT」が持つ意味についてそれぞれ記載されています。

よって、簡単なのですが、少しいじわるに 「(農業 AND AI)AND VR 」のように括弧を用いています。

これについての知識としては、

論理式がすべて同じものでできているのならば以下のように「結合法則」が適用できます。

a AND(b AND c)=(a AND b)AND c
a OR(b OR c)=(a OR b)OR c

これは、足し算で考えると分かりやすいかもしれません。
つまり、

a +(b + c)=(a + b)+ c = a + b + c

となりますね。これが「ソ」についての回答になります。

もう一つの「タ」については、図2を丁寧に見ると「農業」と「AI」が重なる部分から「VR」を取り除けば良いので(農業 AND AI)AND (NOT VR) が答えになりますね。

問3 b

グラフが持つ意味を読み取る問題です。
また「適当でないもの」を選択するように指示があるので、注意が必要ですね。

まず、「チ」に対してはかなりの引っ掛け問題ですね。
この、図3は割合の推移を示しています。ですので、これは「就業者数」そのものは示していません

答えとしては、 ②の「「農林漁業」の就業者数は、20年間で増加している。」が適当でないものになりますが、農林業業に対する就業者の割合は(図3)から「2002年:20%」、「2022年:30%」と  増加しています。これだけ見ると「就業者数」が増えているように感じるのですが、
実際は(図4)の「総労働人口」を加味すると、

2002年:85661(人)x 20(%) = 17132.2(人)

2022年:52998(人)x 30(%) = 15899.4(人)

となり、「農林漁業」の就業者数は、20年間で減少している という事実になっています。

「ツ」に対しては(図4)のグラフをよく見ると、「左縦軸目盛」は8500から始まっていますね。

これを、0から始めた場合と比較できるよう、下に載せてみます。

8500から始まった方が、増加傾向が強く印象づけられますね。よって、少しフェアでない書き方と言えます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です