まいにち診断士 2022/04/06

【2次試験対策】

本日は、事例Ⅳ でおなじみの「安全性分析」です。

「積水ハウス」と「大和ハウス工業」の自己資本比率を計算してみます。

問題

「積水ハウス」と「大和ハウス工業」の 2020年度の有価証券報告書によれば、それぞれの「総資産」と「自己資本」は以下のとおりであった。

(積水ハウス)総資産:2,625,861(百万円)、自己資本: 1,326,537(百万円)
(大和ハウス工業)総資産:5,053,052(百万円)、自己資本:1,835,197(百万円)

上記条件内で「自己資本比率」を計算し、その値のみで、どちらの安全性が高いか判断せよ。





答え

(積水ハウス)1,326,537 / 2,625,861x 100 ≒ 50.52(%)

(大和ハウス工業)1,835,197/5,053,052 x 100 ≒ 36.32(%)

よって「積水ハウス」の方が「自己資本比率」のみから見た場合、その値が高いため、安全性が高い。

総資産の額の違いが、自己資本比率の違いに寄与していますね。

また「自己資本」の算出において、実際の「連結貸借対照表」では、
例えば「積水ハウス」は、
純資産合計:1,368,887(百万円)
新株予約権:508(百万円)
非支配株主持分:41,842(百万円)となっていました。
よって、これらから算出される「自己資本」は、
純資産合計 ー 新株予約権 ー 非支配株主持分
= 1,368,887 ー 508 ー 41,842
= 1,326,537 となっています。

非支配株主持分だけでなく、新株予約権も自己資本に含まれないことに注意が必要ですね。

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