まいにち診断士 2022/05/20
【2次試験対策】
本日も、事例Ⅳ でおなじみの「安全性分析」です。
「日本郵船」と「商船三井」の固定長期適合率を計算してみます。
問題
「日本郵船」と「商船三井」の2020年度の有価証券報告書によれば、それぞれの「固定資産」、「固定負債」および「自己資本」は以下のとおりであった。
(日本郵船)固定資産:1,586,748(百万円)、固定負債:915,805(百万円)、自己資本:625,333(百万円)
(商船三井)固定資産:1,768,559(百万円)、固定負債:978,834(百万円)、自己資本:577,783(百万円)
上記条件内で「固定長期適合率」を計算し、その値のみで、どちらの安全性が高いか判断せよ。
答え
(日本郵船)1,586,748 / (915,805 + 625,333) x 100 ≒ 102.96(%)
(商船三井)1,768,559 / (978,834 + 577,783) x 100 ≒ 113.62(%)
よって「日本郵船」の方が「固定長期適合率」のみから見た場合、その値が低いため、安全性が高い。
算出は、以下の式を使用します。
固定長期適合率(%) = 固定資産 ÷ (固定負債 + 自己資本)x 100
この固定長期適合率は、
もし100%を超える場合は、固定資産(1年以上保有)の調達に流動負債(1年以内に返済)まで当てている状態のため、低いほうが良いと覚えましょう。