まいにち診断士 2021/12/28

【2次試験対策】

本日も、事例Ⅳ でおなじみの「安全性分析」です。

「キリンHD」と「アサヒグループHD」の固定長期適合率を計算してみます。

問題

 「キリンHD」と「アサヒグループHD」の2020年度の有価証券報告書によれば、それぞれの「固定資産」、「固定負債」および「純資産」は以下のとおりであった。

(キリンHD)固定資産:1兆5928億円、固定負債:6259億5000万円、純資産:1兆959億円
(アサヒグループHD)固定資産:3兆7502億円、固定負債:1兆2689億円、純資産:1兆5178億円

上記条件内で「固定長期適合率」を計算し、その値のみで、どちらの安全性が高いか判断せよ。






答え

(キリンHD)1.5928/ (0.62595 + 1.0959) x 100 ≒ 92.51(%)

(アサヒグループHD)3.7502/ (1.2689 + 1.5178) x 100 ≒ 134.57(%)

よって「キリンHD」の方が「固定長期適合率」のみから見た場合、その値が低いため、安全性が高い。

算出は、以下の式を使用します。

固定長期適合率(%) = 固定資産 ÷ (固定負債+自己資本)x 100

この固定長期適合率は、
もし100%を超える場合は、固定資産(1年以上保有)の調達に流動負債(1年以内に返済)まで当てている状態のため、低いほうが良いと覚えましょう。

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