まいにち診断士 2022/06/29

【2次試験対策】

本日は、事例Ⅳ でおなじみの「安全性分析」です。

ドラッグストア業界から「ウエルシアHD」と「ツルハHD」の自己資本比率を計算してみます。

問題

「ウエルシアHD」と「ツルハHD」の 2020年度の有価証券報告書によれば、それぞれの「総資産」、「純資産」、「新株予約権」および「非支配株主持分」は以下のとおりであった。

(ウエルシアHD)
総資産:435,685(百万円)
純資産:180,351(百万円)
新株予約権:230(百万円)
非支配株主持分:630(百万円)

(ツルハHD)
総資産:537,027(百万円)
純資産:276,528(百万円)
新株予約権:1,701(百万円)
非支配株主持分:21,905(百万円)

上記条件内で「自己資本比率」を計算し、その値のみで、どちらの安全性が高いか判断せよ。

答え

(ウエルシアHD)(180,351– 230 – 630 )/435,685 x 100 ≒ 41.20(%)

(ツルハHD)(276,528 – 1,701– 21,905)/537,027 x 100 ≒ 47.10(%)

よって「ツルハHD」の方が「自己資本比率」のみから見た場合、その値が高いため、安全性が高い。


今回の問題では「自己資本」を算出する必要がありました。
すなわち、
自己資本 = 純資産 ー 非支配株主持分 ー 新株予約権 です。

自己資本に「非支配株主持分」と「新株予約権」は含まないことに注意しましょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です