まいにち診断士 2022/07/02
【2次試験対策】
本日も、事例Ⅳ でおなじみの「安全性分析」です。
ドラッグストア業界から「ウエルシアHD」と「ツルハHD」の固定長期適合率を計算してみます。
問題
「ウエルシアHD」と「ツルハHD」の 2020年度の有価証券報告書によれば、それぞれの「固定資産」、「固定負債」および「自己資本」は以下のとおりであった。
(ウエルシアHD)
固定資産:219,794(百万円)
固定負債:52,284(百万円)
自己資本:179,491(百万円)
(ツルハHD)
固定資産:227,245(百万円)
固定負債:50,282(百万円
自己資本:252,922(百万円)
上記条件内で「固定長期適合率」を計算し、その値のみで、どちらの安全性が高いか判断せよ。
答え
(ウエルシアHD)219,794 / (52,284 + 179,491) x 100 ≒ 94.83(%)
(ツルハHD)227,245 / (50,282 + 252,922) x 100 ≒ 74.95(%)
よって「ツルハHD」の方が「固定長期適合率」のみから見た場合、その値が低いため、安全性が高い。
算出は、以下の式を使用します。
固定長期適合率(%) = 固定資産 ÷ (固定負債 + 自己資本)x 100
この固定長期適合率は、
もし100%を超える場合は、固定資産(1年以上保有)の調達に流動負債(1年以内に返済)まで当てている状態のため、低いほうが良いと覚えましょう。