まいにち診断士 2021/12/29
【2次試験対策】
本日も、事例Ⅳ でおなじみの「安全性分析」です。
「キリンHD」と「アサヒグループHD」の固定比率を計算してみます。
問題
「キリンHD」と「アサヒグループHD」の2020年度の有価証券報告書によれば、それぞれの「固定資産」および「純資産」は以下のとおりであった。
(キリンHD)固定資産:1兆5928億円、純資産:1兆959億円
(アサヒグループHD)固定資産:3兆7502億円、純資産:1兆5178億円
上記条件内で「固定比率」を計算し、その値のみで、どちらの安全性が高いか判断せよ。
答え
(キリンHD)1.5928 / 1.0959 x 100 ≒ 145.34(%)
(アサヒグループHD)3.7502 / 1.5178 x 100 ≒ 247.08(%)
よって「キリンHD」の方が「固定比率」のみから見た場合、その値が低いため、安全性が高い。
算出は、以下の式を使用します。
固定比率(%) = 固定資産 ÷ 自己資本 x 100
この固定比率は計算式から分かるように、
固定資産がどの程度自己資本で賄われているかをあらわしています。
言い換えれば、
換金性の低い資産を、返済する必要のない資金でどの程度賄えているかをあらわしているため、その値が低い方が安全性が高いことになります。