まいにち診断士 2022/07/13

【2次試験対策】

本日は、事例Ⅳ でおなじみの「収益性分析」です。

下着業界から「ワコールHD」と「グンゼ」のの売上高売上原価率を計算してみます。

問題

「ワコールHD」と「グンゼ」の2021年度の有価証券報告書によれば、それぞれの「売上高」および「売上原価」は以下のとおりであった。

(ワコールHD)
売上高:172,860(百万円)
売上原価:76,607(百万円)

(グンゼ)
売上高:124,314(百万円)
売上原価:86,700(百万円)

上記条件内で「売上高売上原価率」を計算し、その値のみで、どちらの収益性が高いか判断せよ。

答え

(ワコールHD)76,607/ 172,860 x 100 ≒ 44.32(%)

(グンゼ)86,700/124,314 x 100 ≒  69.74(%)

よって「ワコールHD」の方が「売上高売上原価率」のみから見た場合、その値が低いため、収益性が高い。

この指標には差があると言って良さそうですね。

ちなみに、
売上高売上原価率 + 売上高総利益率(粗利益率)= 100% となるので、

「売上高総利益率」については、それぞれ以下のようになりますね。

(ワコールHD)100(%) ー 44.32(%) = 55.68(%)
(グンゼ)100(%) ー 69.74(%) = 30.26(%)

改めて、「売上原価率」が低い方が、「粗利益率」が高くなるため良いということが分かります。

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