まいにち診断士 2022/07/19
【2次試験対策】
本日は、事例Ⅳ でおなじみの「安全性分析」です。
下着業界から「ワコールHD」と「グンゼ」の固定比率を計算してみます。
問題
「ワコールHD」と「グンゼ」の2021年度の有価証券報告書によれば、それぞれの「固定資産」および「自己資本」は以下のとおりであった。
(ワコールHD)
固定資産:194,817(百万円)
自己資本:223,005(百万円)
(グンゼ)
固定資産:79,016(百万円)
自己資本:112,904(百万円)
上記条件内で「固定比率」を計算し、その値のみで、どちらの安全性が高いか判断せよ。
答え
(ワコールHD)194,817 / 223,005 x 100 ≒ 87.36(%)
(グンゼ)79,016 /112,904 x 100 ≒ 69.99(%)
よって「グンゼ」の方が「固定比率」のみから見た場合、その値が低いため、安全性が高い。
長期的に渡って使用される固定資産は、できるだけ返済の必要のない自社の資金(自己資本)で調達することが望ましいとされています。
よって固定比率が低い方が経営の安全性につながります。