まいにち診断士 2022/07/20
【2次試験対策】
本日は、事例Ⅳ でおなじみの「安全性分析」です。
下着業界から「ワコールHD」と「グンゼ」の当座比率を計算してみます。
問題
「ワコールHD」と「グンゼ」の2021年度の有価証券報告書によれば、それぞれの「現金及び預金」、「売掛債権」、「短期貸付金」および「流動負債」は以下のとおりであった。
(ワコールHD)
現金及び預金:39,369(百万円)
売掛債権:19,414(百万円)
短期貸付金:-(百万円)
流動負債:47,303(百万円)
(グンゼ)
現金及び預金:14,469(百万円)
売掛債権:26,634(百万円)
短期貸付金:644(百万円)
流動負債:31,221(百万円)
上記条件内で「当座比率」を計算し、その値のみで、どちらの安全性が高いかを判断せよ。
答え
(ワコールHD)(39,369 + 19,414)/ 47,303 x 100 ≒ 124.27(%)
(グンゼ)(14,469 + 26,634 + 644)/ 31,221 x 100 ≒ 133.71(%)
よって「グンゼ」の方が「当座比率」のみから見た場合、その値が高い( ≒ 借入の返済に十分な資金が用意されている)ため安全性が高い。
「当座比率」= 「当座資産」 ÷ 「流動負債」 × 100 です。