まいにち診断士 2022/07/26
【2次試験対策】
本日は、事例Ⅳ でおなじみの「収益性分析」です。
腕時計業界から「シチズン時計」と「セイコーHD」の売上高売上原価率を計算してみます。
問題
「シチズン時計」と「セイコーHD」の2021年度の有価証券報告書によれば、それぞれの「売上高」および「売上原価」は以下のとおりであった。
(シチズン時計)
売上高:281,417(百万円)
売上原価:174,578(百万円)
(セイコーHD)
売上高:237,382(百万円)
売上原価:138,203(百万円)
上記条件内で「売上高売上原価率」を計算し、その値のみで、どちらの収益性が高いか判断せよ。
答え
(シチズン時計)174,578/ 281,417 x 100 ≒ 62.04(%)
(セイコーHD)138,203/237,382 x 100 ≒ 58.22(%)
よって「セイコーHD」の方が「売上高売上原価率」のみから見た場合、その値が低いため、収益性が高い。
ちなみに、
売上高売上原価率 + 売上高総利益率(粗利益率)= 100% となるので、
「売上高総利益率」については、それぞれ以下のようになりますね。
(シチズン時計)100(%) ー 62.04(%) = 37.96(%)
(セイコーHD)100(%) ー 58.22(%) = 41.78(%)
改めて、「売上原価率」が低い方が、「粗利益率」が高くなるため良いということが分かります。