まいにち診断士 2022/08/01
【2次試験対策】
本日は、事例Ⅳ でおなじみの「安全性分析」です。
腕時計業界から「シチズン時計」と「セイコーHD」の固定比率を計算してみます。
問題
「シチズン時計」と「セイコーHD」の2021年度の有価証券報告書によれば、それぞれの「固定資産」および「自己資本」は以下のとおりであった。
(シチズン時計)
固定資産:124,823(百万円)
自己資本:229,306(百万円)
(セイコーHD)
固定資産:172,747(百万円)
自己資本:120,067(百万円)
上記条件内で「固定比率」を計算し、その値のみで、どちらの安全性が高いか判断せよ。
答え
(シチズン時計)124,823 / 229,306 x 100 ≒ 54.44(%)
(セイコーHD)172,747 /120,067 x 100 ≒ 143.88(%)
よって「シチズン時計」の方が「固定比率」のみから見た場合、その値が低いため、安全性が高い。
この指標には、差があると言って良さそうですね。
長期的に渡って使用される固定資産は、できるだけ返済の必要のない自社の資金(自己資本)で調達することが望ましいとされています。
よって固定比率が低い方が経営の安全性につながります。