まいにち診断士 2022/08/02
【2次試験対策】
本日は、事例Ⅳ でおなじみの「安全性分析」です。
腕時計業界から「シチズン時計」と「セイコーHD」の当座比率を計算してみます。
問題
「シチズン時計」と「セイコーHD」の2021年度の有価証券報告書によれば、それぞれの「当座資産」および「流動負債」は以下のとおりであった。
(シチズン時計)
当座資産:162,246(百万円)
流動負債:69,338(百万円)
(セイコーHD)
当座資産:73,944(百万円)
流動負債:154,413(百万円)
上記条件内で「当座比率」を計算し、その値のみで、どちらの安全性が高いかを判断せよ。
答え
(シチズン時計)162,246 / 69,338 x 100 ≒ 233.99(%)
(セイコーHD)73,944/ 154,413 x 100 ≒ 47.89(%)
よって「シチズン時計」の方が「当座比率」のみから見た場合、その値が高い( ≒ 借入の返済に十分な資金が用意されている)ため安全性が高い。
「当座比率」= 「当座資産」 ÷ 「流動負債」 × 100 です。
なお、それぞれの当座資産の内訳は以下のようになっています。
(シチズン時計)
現金及び預金:110,901
受取手形及び売掛金:49,308(百万円)
電子記録債権:2,037(百万円)
(セイコーHD)
現金及び預金:30,740(百万円)
受取手形:2,730(百万円)
売掛金:35,694(百万円)
契約資産:343(百万円)
未収入金:4,437(百万円)