まいにち診断士 2022/08/15
【2次試験対策】
本日は、事例Ⅳ でおなじみの「安全性分析」です。
石油業界から「ENEOSホールディングス」と「出光興産」の自己資本比率を計算してみます。
問題
「ENEOSホールディングス」と「出光興産」の2021年度の有価証券報告書によれば、それぞれの「総資産」、「純資産」および(純資産中の)「非支配株主持分」は以下のとおりであった。
(ENEOSホールディングス)
総資産:9,648,219(百万円)
純資産:3,234,079(百万円)
非支配株主持分:373,282(百万円)
(出光興産)
総資産:4,601,183(百万円)
純資産:1,436,512(百万円)
非支配株主持分:24,410(百万円)
上記条件内で「自己資本比率」を計算し、その値のみで、どちらの安全性が高いか判断せよ。
答え
(ENEOSホールディングス)(3,234,079 – 373,282)/9,648,219 x 100 ≒ 29.65(%)
(出光興産)(1,436,512 – 24,410)/4,601,183 x 100 ≒ 30.69(%)
よって「出光興産」の方が「自己資本比率」のみから見た場合、その値が高いため、安全性が高い。
この指標には、それほど大きな差はなさそうですね。
自己資本に「非支配株主持分」や「新株予約権」は含まないことに注意しましょう。