まいにち診断士 2022/08/27
【2次試験対策】
本日は、事例Ⅳ でおなじみの「安全性分析」です。
筆記具業界から「パイロットコーポレーション」と「三菱鉛筆」の自己資本比率を計算してみます。
問題
「パイロットコーポレーション」と「三菱鉛筆」の2021年度の有価証券報告書によれば、それぞれの「総資産」、「純資産」および(純資産中の)「非支配株主持分」は以下のとおりであった。
(パイロットコーポレーション)
総資産:143,155(百万円)
純資産:102,348(百万円)
非支配株主持分:1,294(百万円)
(三菱鉛筆)
総資産:123,792(百万円)
純資産:97,673(百万円)
非支配株主持分:1,789(百万円)
上記条件内で「自己資本比率」を計算し、その値のみで、どちらの安全性が高いか判断せよ。
答え
(パイロットコーポレーション)
(102,348 – 1,294)/143,155 x 100 ≒ 70.59(%)
(三菱鉛筆)
(97,673 – 1,789)/123,792 x 100 ≒ 77.46(%)
よって「三菱鉛筆」の方が「自己資本比率」のみから見た場合、その値が高いため、安全性が高い。
この指標には、やや差があると言って良さそうですね。
自己資本に「非支配株主持分」や「新株予約権」などは含まないことに注意しましょう。