まいにち診断士 2022/10/04
【2次試験対策】
本日は、事例Ⅳ でおなじみの「安全性分析」です。
宅配便業界から「ヤマトホールディングス(ヤマト運輸)」と「SGホールディングス(佐川急便)」の固定長期適合率を計算してみます。
問題
「ヤマトホールディングス(ヤマト運輸)」と「SGホールディングス(佐川急便)」の有価証券報告書によれば、それぞれの「固定資産」、「固定負債」および「自己資本」は以下のとおりであった。
(ヤマトホールディングス:2022年3月)
固定資産:606,010(百万円)
固定負債:135,814(百万円)
自己資本:590,543(百万円)
(SGホールディングス:2022年3月)
固定資産:532,106(百万円)
固定負債:132,036(百万円)
自己資本:496,342(百万円)
上記条件内で「固定長期適合率」を計算し、その値のみで、どちらの安全性が高いかを判断せよ。
答え
(ヤマトホールディングス)
606,010 /(135,814 + 590,543) x 100 ≒ 83.43(%)
(SGホールディングス)
532,106 /(132,036 + 496,342) x 100 ≒ 84.68(%)
よって「ヤマトホールディングス」の方が「固定長期適合率」のみから見た場合、その値が低いため、安全性が高い。
と言っても、ほぼ同じですね。
算出は、以下の式を使用します。
固定長期適合率(%) = 固定資産 ÷ (固定負債 + 自己資本)x 100
この固定長期適合率は、
もし100%を超える場合は、固定資産(1年以上保有)の調達に流動負債(1年以内に返済)まで当てている状態のため、低いほうが良いと覚えましょう。