まいにち診断士 2022/11/06

【2次試験対策】

本日は、事例Ⅳ でおなじみの「安全性分析」です。

回転ずし業界から「スシロー(FOOD & LIFE COMPANIES)」と「くら寿司」の固定長期適合率を計算してみます。

問題

「スシロー」と「くら寿司」の有価証券報告書によれば、それぞれの「固定資産」、「固定負債」および「自己資本」は以下のとおりであった。

(スシロー:2021年9月)
固定資産:247,159(百万円)
固定負債:172,568(百万円)
自己資本:63,569(百万円)

(くら寿司:2021年10月)
固定資産:69,525(百万円)
固定負債:21,136(百万円)
自己資本:48,238(百万円)

上記条件内で「固定長期適合率」を計算し、その値のみで、どちらの安全性が高いかを判断せよ。

答え

(スシロー)
247,159 /(172,568 + 63,569) x 100 ≒ 104.67(%)

(くら寿司)
69,525 /(21,136 + 48,238) x 100 ≒ 100.22(%)

よって「くら寿司」の方が「固定長期適合率」のみから見た場合、その値が低いため、安全性が高い。



算出は、以下の式を使用します。

固定長期適合率(%) = 固定資産 ÷ (固定負債 + 自己資本)x 100

この固定長期適合率は、
もし100%を超える場合は、固定資産(1年以上保有)の調達に流動負債(1年以内に返済)まで当てている状態のため、低いほうが良いと覚えましょう。

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