まいにち診断士 2022/03/01
【2次試験対策】
本日も、事例Ⅳ でおなじみの「安全性分析」です。
「小林製薬」と「エステー」の固定長期適合率を計算してみます。
問題
「小林製薬」と「エステー」の2021年度の有価証券報告書によれば、それぞれの「固定資産」、「固定負債」および「自己資本」は以下のとおりであった。
(小林製薬)固定資産:706億6400万円、固定負債:62億5000万円、自己資本:1955億4700万円
(エステー)固定資産:203億3301万円、固定負債:24億2225万円、自己資本:320億9000万円
上記条件内で「固定長期適合率」を計算し、その値のみで、どちらの安全性が高いか判断せよ。
答え
(小林製薬)706.64 / (62.5 + 1955.47) x 100 ≒ 35.02(%)
(エステー)203.3301 / (24.2225 + 320.9) x 100 ≒ 58.92(%)
よって「小林製薬」の方が「固定長期適合率」のみから見た場合、その値が低いため、安全性が高い。
算出は、以下の式を使用します。
固定長期適合率(%) = 固定資産 ÷ (固定負債 + 自己資本)x 100
この固定長期適合率は、
もし100%を超える場合は、固定資産(1年以上保有)の調達に流動負債(1年以内に返済)まで当てている状態のため、低いほうが良いと覚えましょう。
今回のケースでは、どちらも100%以下ですね。