まいにち診断士 2022/03/07

【2次試験対策】

本日も、事例Ⅳ でおなじみの「安全性分析」です。

「ANA ホールディングス」と「日本航空」の固定長期適合率を計算してみます。

問題

 「ANA ホールディングス」と「日本航空」の2021年度の有価証券報告書によれば、それぞれの「固定資産」、「固定負債」および「自己資本」は以下のとおりであった。

(ANA ホールディングス)固定資産:1兆9795億円、固定負債:1兆6921億円、自己資本: 1兆72億円
(日本航空)固定資産:1兆5394億円、固定負債:6488億円、自己資本:9474億円

上記条件内で「固定長期適合率」を計算し、その値のみで、どちらの安全性が高いか判断せよ。


答え

(ANA ホールディングス)1.9795 / (1.6921 + 1.0072) x 100 ≒ 73.33(%)

(日本航空)1.5394 / (0.6488 + 0.9474) x 100 ≒ 96.44(%)

よって「ANA ホールディングス」の方が「固定長期適合率」のみから見た場合、その値が低いため、安全性が高い。



算出は、以下の式を使用します。

固定長期適合率(%) = 固定資産 ÷ (固定負債 + 自己資本)x 100

この固定長期適合率は、
もし100%を超える場合は、固定資産(1年以上保有)の調達に流動負債(1年以内に返済)まで当てている状態のため、低いほうが良いと覚えましょう。

今回のケースでは、どちらも100%以下ですね。

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