まいにち診断士 2022/03/09
【2次試験対策】
本日は、事例Ⅳ でおなじみの「安全性分析」です。
「ANA ホールディングス」と「日本航空」の当座比率を計算してみます。
問題
「ANA ホールディングス」と「日本航空」の2021年度の有価証券報告書によれば、それぞれの「売上債権」、「現金及び預金」、「有価証券(またはその他の金融資産)」および「流動負債」は以下のとおりであった。
なおここで、「有価証券(またはその他の金融資産)」については、売買を目的としたものである事とする。
(ANA ホールディングス)売上債権:1039億円、現金及び預金:4647億円、有価証券:5010億円、流動負債:5034億円
(日本航空)売上債権:768億円、現金及び預金:4083億円、有価証券:141億円、流動負債:4769億円
上記条件内で「当座比率」を計算し、その値のみで、どちらの安全性が高いかを判断せよ。
答え
(ANA ホールディングス)(1039 + 4647 + 5010)/ 5034 x 100 ≒ 212.48(%)
(日本航空)(768 + 4083 + 141)/ 4769 x 100 ≒ 104.68(%)
よって「ANA ホールディングス」の方が「当座比率」のみから見た場合、その値が高い( ≒ 借入の返済に十分な資金が用意されている)ため安全性が高い。
有価証券の保有額に大きな差がありますね。