まいにち診断士 2022/03/23
【2次試験対策】
本日も、事例Ⅳ でおなじみの「安全性分析」です。
「カーブス HD(カーブス)」と「Fast Fitness Japan(エニタイムフィットネス)」の固定長期適合率を計算してみます。
問題
「カーブス HD(カーブス)」と「Fast Fitness Japan(エニタイムフィットネス)」の2020年度の有価証券報告書によれば、それぞれの「固定資産」、「固定負債」および「自己資本」は以下のとおりであった。
(カーブス HD)固定資産:213億2372万円、固定負債:181億9138万円、自己資本:91億6360万円
(Fast Fitness Japan)固定資産:97億6577万円、固定負債:81億1169万円、自己資本:81億2877万円
上記条件内で「固定長期適合率」を計算し、その値のみで、どちらの安全性が高いか判断せよ。
答え
(カーブス HD)213.2372 / (181.9138 + 91.636) x 100 ≒ 77.95(%)
(Fast Fitness Japan)97.6577 / (81.1169 + 81.2877) x 100 ≒ 60.13(%)
よって「Fast Fitness Japan」の方が「固定長期適合率」のみから見た場合、その値が低いため、安全性が高い。
算出は、以下の式を使用します。
固定長期適合率(%) = 固定資産 ÷ (固定負債 + 自己資本)x 100
この固定長期適合率は、
もし100%を超える場合は、固定資産(1年以上保有)の調達に流動負債(1年以内に返済)まで当てている状態のため、低いほうが良いと覚えましょう。
今回のケースでは、どちらも100%以下ですね。