まいにち診断士 2022/02/08

【2次試験対策】

本日は、事例Ⅳ でおなじみの「安全性分析」です。

「武田薬品工業」と「アステラス製薬」の固定比率を計算してみます。

問題

 「武田薬品工業」と「アステラス製薬」の2021年度の有価証券報告書によれば、それぞれの「固定資産」および「純資産」は以下のとおりであった。

(武田薬品工業)固定資産:10兆1994億円、純資産:5兆1771億円
(アステラス製薬)固定資産:1兆4010億円、純資産:1兆3861億円

上記条件内で「固定比率」を計算し、その値のみで、どちらの安全性が高いか判断せよ。



答え

(武田薬品工業)101994 / 51771 x 100 ≒ 197.01(%)

(アステラス製薬)14010 / 13861 x 100 ≒ 101.07(%)

よって「アステラス製薬」の方が「固定比率」のみから見た場合、その値が低いため、安全性が高い。

この指標では、約2倍の差がありますね。


算出は、以下の式を使用します。

固定比率(%) = 固定資産 ÷ 純資産(自己資本) x 100

この固定比率は計算式から分かるように、
固定資産がどの程度、純資産(自己資本)で賄われているかをあらわしています。
言い換えれば、
換金性の低い資産を、返済する必要のない資金でどの程度賄えているかをあらわしているため、その値が低い方が安全性が高いことになります。

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