まいにち診断士 2022/08/03
【2次試験対策】
本日も、事例Ⅳ でおなじみの「安全性分析」です。
腕時計業界から「シチズン時計」と「セイコーHD」の固定長期適合率を計算してみます。
問題
「シチズン時計」と「セイコーHD」の 2021年度の有価証券報告書によれば、それぞれの「固定資産」、「固定負債」および「自己資本」は以下のとおりであった。
(シチズン時計)
固定資産:124,823(百万円)
固定負債:86,951(百万円)
自己資本:229,306(百万円)
(セイコーHD)
固定資産:172,747(百万円)
固定負債:51,494(百万円)
自己資本:120,067(百万円)
上記条件内で「固定長期適合率」を計算し、その値のみで、どちらの安全性が高いか判断せよ。
答え
(シチズン時計)124,823 / (86,951 + 229,306) x 100 ≒ 39.47(%)
(セイコーHD)172,747 / (51,494 + 120,067) x 100 ≒ 100.69(%)
よって「シチズン時計」の方が「固定長期適合率」のみから見た場合、その値が低いため、安全性が高い。
この指標には、差があると言って良さそうですね。
算出は、以下の式を使用します。
固定長期適合率(%) = 固定資産 ÷ (固定負債 + 自己資本)x 100
この固定長期適合率は、
もし100%を超える場合は、固定資産(1年以上保有)の調達に流動負債(1年以内に返済)まで当てている状態のため、低いほうが良いと覚えましょう。