まいにち診断士 2022/08/16
【2次試験対策】
本日は、事例Ⅳ でおなじみの「安全性分析」です。
石油業界から「ENEOSホールディングス」と「出光興産」の固定比率を計算してみます。
問題
「ENEOSホールディングス」と「出光興産」の2021年度の有価証券報告書によれば、それぞれの「固定資産」および「自己資本」は以下のとおりであった。
(ENEOSホールディングス)
固定資産:5,339,633(百万円)
自己資本:2,860,797(百万円)
(出光興産)
固定資産:2,233,094(百万円)
自己資本:1,412,102(百万円)
上記条件内で「固定比率」を計算し、その値のみで、どちらの安全性が高いか判断せよ。
答え
(ENEOSホールディングス)5,339,633 / 2,860,797 x 100 ≒ 186.65(%)
(出光興産)2,233,094 /1,412,102 x 100 ≒ 158.14(%)
よって「出光興産」の方が「固定比率」のみから見た場合、その値が低いため、安全性が高い。
この指標には、やや差がありそうですね。
長期的に渡って使用される固定資産は、できるだけ返済の必要のない自社の資金(自己資本)で調達することが望ましいとされています。
よって固定比率が低い方が経営の安全性につながります。