まいにち診断士 2022/08/17
【2次試験対策】
本日は、事例Ⅳ でおなじみの「安全性分析」です。
石油業界から「ENEOSホールディングス」と「出光興産」の当座比率を計算してみます。
問題
「ENEOSホールディングス」と「出光興産」の2021年度の有価証券報告書によれば、それぞれの「当座資産」および「流動負債」は以下のとおりであった。
(ENEOSホールディングス)
当座資産:2,047,030(百万円)
流動負債:3,283,008(百万円)
(出光興産)
当座資産:1,253,624(百万円)
流動負債:2,061,273(百万円)
上記条件内で「当座比率」を計算し、その値のみで、どちらの安全性が高いかを判断せよ。
答え
(ENEOSホールディングス)2,047,030 / 3,283,008 x 100 ≒ 62.35(%)
(出光興産)1,253,624/ 2,061,273 x 100 ≒ 60.82(%)
よって「ENEOSホールディングス」の方が「当座比率」のみから見た場合、その値が高い( ≒ 借入の返済に十分な資金が用意されている)ため安全性が高い。
と言っても、ほぼ同じ感じですね。
「当座比率」= 「当座資産」 ÷ 「流動負債」 × 100 です。
なお、それぞれの当座資産の内訳は以下のようになっています。
(ENEOSホールディングス)
現金及び現金同等物:547,272(百万円)
営業債権及びその他の債権:1,499,758(百万円)
(出光興産)
現金及び預金:140,281(百万円)
受取手形及び売掛金:870,483(百万円)
未収入金:242,860(百万円)