まいにち診断士 2022/08/18
【2次試験対策】
本日も、事例Ⅳ でおなじみの「安全性分析」です。
石油業界から「ENEOSホールディングス」と「出光興産」の固定長期適合率を計算してみます。
問題
「ENEOSホールディングス」と「出光興産」の 2021年度の有価証券報告書によれば、それぞれの「固定資産」、「固定負債」および「自己資本」は以下のとおりであった。
(ENEOSホールディングス)
固定資産:5,339,633(百万円)
固定負債:3,131,132(百万円)
自己資本:2,860,797(百万円)
(出光興産)
固定資産:2,233,094(百万円)
固定負債:1,103,397(百万円)
自己資本:1,412,102(百万円)
上記条件内で「固定長期適合率」を計算し、その値のみで、どちらの安全性が高いか判断せよ。
答え
(ENEOSホールディングス)5,339,633 / (3,131,132 + 2,860,797) x 100 ≒ 89.11(%)
(出光興産)2,233,094 / (1,103,397 + 1,412,102) x 100 ≒ 88.77(%)
よって「出光興産」の方が「固定長期適合率」のみから見た場合、その値が低いため、安全性が高い。
と言っても、ほとんど同じですね。
算出は、以下の式を使用します。
固定長期適合率(%) = 固定資産 ÷ (固定負債 + 自己資本)x 100
この固定長期適合率は、
もし100%を超える場合は、固定資産(1年以上保有)の調達に流動負債(1年以内に返済)まで当てている状態のため、低いほうが良いと覚えましょう。