プログラミングコンテストでは最大値や最小値を答えるような問題が多々あります。その場合、例えば mymax mymin といった名前の変数を用意した上でその変数の値を更新していき、最終的に答えとして出力したりします。
 そこで重要となるのが、その変数の初期値です。初期値は(与えられる問題から考えられる数値の取り得る範囲からみて)、 最大値を求める場合では(まずありえない)小さな値とし、 最小値を求める場合では(まずありえない)大きな値とする必要があります。もちろん、 数値の取り得る範囲 がすでに分かっていれば、その値をセットすれば良いわけですが(例えば mymax = 0 となるようなケースは良くあります)。
 それらの小さな値や大きな値が分からない場合に用いるのが、無限大(INF)です。とりあえずINFをセットしておけば、それ以上小さな値や大きな値は存在しませんので、初期値として機能します。

 python3 では、INF を作成する方法がいくつかあるようですが、とりあえず import が不要な以下の方法のみを紹介します。

#負の無限大:最大値用
mymax = -float('INF')

#正の無限大:最小値用
mymin = float('INF')

御覧の様に、float( ) を用いて、その中に ‘INF’ を記述しています。これだけでOKです。ちなみに ‘INF’ の部分は ‘inf’ や ‘InF’ などのように、大文字と小文字がごっちゃになっても大丈夫だそうです。さらには負の無限大に対して、上記の例では float の前に -(マイナス)を記述していますが、それをやめて float(‘-INF’) としても大丈夫だそうです(少し違和感があるくらい寛容です。。)。