まいにち診断士 2022/09/04
【2次試験対策】
本日は、事例Ⅳ でおなじみの「収益性分析」です。
建設機械業界から「小松製作所」と「日立建機」の売上高売上原価率を計算してみます。
問題
「小松製作所」と「日立建機」の2021年度の有価証券報告書によれば、それぞれの「売上高」および「売上原価」は以下のとおりであった。
(小松製作所)
売上高:2,802,323(百万円)
売上原価:2,022,747(百万円)
(日立建機)
売上高:1,024,961(百万円)
売上原価:744,973(百万円)
上記条件内で「売上高売上原価率」を計算し、その値のみで、どちらの収益性が高いか判断せよ。
答え
(小松製作所)
2,022,747/ 2,802,323 x 100 ≒ 72.18(%)
(日立建機)
744,973/1,024,961 x 100 ≒ 72.68(%)
よって「小松製作所」の方が「売上高売上原価率」のみから見た場合、その値が低いため、収益性が高い。
といっても、ほぼ同じとみなして良さそうですね。
ちなみに、
売上高売上原価率 + 売上高総利益率(粗利益率)= 100% となるので、
「売上高総利益率」については、それぞれ以下のようになりますね。
(小松製作所)100(%) ー 72.18(%) = 27.82(%)
(日立建機)100(%) ー 50.45(%) = 27.32(%)
改めて、「売上原価率」が低い方が、「粗利益率」が高くなるため良いということが分かります。