まいにち診断士 2022/09/11

【2次試験対策】

本日は、事例Ⅳ でおなじみの「安全性分析」です。

建設機械業界から「小松製作所」と「日立建機」の固定比率を計算してみます。

問題

「小松製作所」と「日立建機」の2021年度の有価証券報告書によれば、それぞれの「固定資産」および「自己資本」は以下のとおりであった。

(小松製作所)
固定資産:1,926,241(百万円)
自己資本:2,232,511(百万円)

(日立建機)
固定資産:645,205(百万円)
自己資本:611,608(百万円)

上記条件内で「固定比率」を計算し、その値のみで、どちらの安全性が高いか判断せよ。

答え

(小松製作所)
1,926,241 / 2,232,511 x 100 ≒ 86.28(%)

(日立建機)
645,205 /611,608 x 100 ≒ 105.49(%)


よって「小松製作所」の方が「固定比率」のみから見た場合、その値が低いため、安全性が高い。

この指標には、差があると言ってよさそうですね。

長期的に渡って使用される固定資産は、できるだけ返済の必要のない自社の資金(自己資本)で調達することが望ましいとされています。
よって固定比率が低い方が経営の安全性につながります。

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