まいにち診断士 2022/09/21
【2次試験対策】
本日は、事例Ⅳ でおなじみの「安全性分析」です。
アパレル業界から「ファーストリテイリング」と「しまむら」の固定長期適合率を計算してみます。
問題
「ファーストリテイリング」と「しまむら」の有価証券報告書によれば、それぞれの「固定資産」、「固定負債」および「自己資本」は以下のとおりであった。
(ファーストリテイリング:2021年8月)
固定資産:785,302(百万円)
固定負債:766,665(百万円)
自己資本:1,116,485(百万円)
(しまむら:2022年2月)
固定資産:172,184(百万円)
固定負債:9,382(百万円)
自己資本:410,995(百万円)
上記条件内で「固定長期適合率」を計算し、その値のみで、どちらの安全性が高いかを判断せよ。
答え
(ファーストリテイリング)
785,302 /(766,665 + 1,116,485) x 100 ≒ 41.70(%)
(しまむら)
172,184 /(9,382 + 410,995) x 100 ≒ 40.96(%)
よって「しまむら」の方が「固定長期適合率」のみから見た場合、その値が低いため、安全性が高い。
算出は、以下の式を使用します。
固定長期適合率(%) = 固定資産 ÷ (固定負債 + 自己資本)x 100
この固定長期適合率は、
もし100%を超える場合は、固定資産(1年以上保有)の調達に流動負債(1年以内に返済)まで当てている状態のため、低いほうが良いと覚えましょう。