まいにち診断士 2022/02/10
【2次試験対策】
本日も、事例Ⅳ でおなじみの「安全性分析」です。
「武田薬品工業」と「アステラス製薬」の固定長期適合率を計算してみます。
問題
「武田薬品工業」と「アステラス製薬」の2021年度の有価証券報告書によれば、それぞれの「固定資産」、「固定負債」および「自己資本」は以下のとおりであった。
(武田薬品工業)固定資産:10兆1994億円、固定負債:5兆9619億円、自己資本:5兆1771億円
(アステラス製薬)固定資産:1兆4010億円、固定負債:2951億円、自己資本:1兆3861億円
上記条件内で「固定長期適合率」を計算し、その値のみで、どちらの安全性が高いか判断せよ。
答え
(武田薬品工業)101994 / (59619 + 51771) x 100 ≒ 91.56(%)
(アステラス製薬)14010 / (2951 + 13861) x 100 ≒ 83.33(%)
よって「アステラス製薬」の方が「固定長期適合率」のみから見た場合、その値が低いため、安全性が高い。
算出は、以下の式を使用します。
固定長期適合率(%) = 固定資産 ÷ (固定負債 + 自己資本)x 100
この固定長期適合率は、
もし100%を超える場合は、固定資産(1年以上保有)の調達に流動負債(1年以内に返済)まで当てている状態のため、低いほうが良いと覚えましょう。