まいにち診断士 2021/11/19
【2次試験対策】
本日も、キャッシュフローを計算する問題で、2次試験 事例Ⅳの設問1で実際に出題された問題です。2021/11/16, 17, 18日と3日間に渡り掲載してきた問題は、この問題を分割した問題でした。
問題
D社は食品スーパーマーケット事業を中核として展開する企業である。
現在D社は、2022年度期首に現在使用中のセミセルフレジ100台のすべてを、フルセルフレジに更新することを検討している。
以下の条件の下で、2022年度期首にすべてのレジを更新した際の、初期投資額を除いた2022年度中のキャッシュフローを計算せよ。なお、D社の全体的利益(課税所得)は今後も黒字であることが予想されており、利益に対する税率は 30%である。
【条件】
(現在使用しているセミセルフレジ)
・購入額 100万円/台
・定額法による減価償却(耐用年数5年、残存価額 0円)
・購入時期:2018年度期首
・2022年度期首の売却額:8万円/台
(導入を検討しているフルセルフレジ)
・購入額 210万円/台
・定額法による減価償却(耐用年数6年、残存価額 0円)
・購入時期:2022年度期首
(フルセルフレジへの更新により削減される人件費)
・2,500万円/年
(令和3年 2次試験 事例Ⅳ 第2問 設問1 の表記変更)
答え
・人件費削減によるキャッシュフロー :1,750(万円)
・減価償却費の変動による節税効果で生じるキャッシュフロー:450(万円)
・レジの売却損による節税効果で生じるキャッシュフロー: 360(万円)
以上の合計で、初期投資額を除いた2022年度中のキャッシュフローは、2,560(万円)となります。
上記3つのキャッシュフローを明示できるかがポイントとなりますね。
それぞれの、キャッシュフローの具体的な計算については、以下をご参照ください。
人件費削減によるキャッシュフロー → こちら
減価償却費の変動による節税効果で生じるキャッシュフロー → こちら
レジの売却損による節税効果で生じるキャッシュフロー → こちら